軽貨物配送の軽バンリースは審査なしで借りられる?月額の相場と、料金に含まれるもの

審査なしで借りられる業者はある。車検や税金が入るかは会社次第 黒ナンバー基礎

軽貨物配送に使う軽バンのリースには、審査をしないと公式サイトに書いている業者もあります。とはいえ、「審査なし」と表示する業者の中には、保証人か保証金を求めるところがあります。そのため表示を見たら、保証人や保証金が必要かどうかを確かめます。

月額も業者によって異なり、契約の年数や払い方、メンテナンスを含むかどうかといった条件で変わります。

※この記事が対象にしているのは、黒ナンバーを付けて配送に使う軽バンを借りる場合です。配送に使わず、自家用として借りる場合は、対象に含めていません。


軽バンリースの審査の主体

軽バンのリースの審査は、提携する信販会社やリース会社が行う形、軽バンを貸す業者が自分で行う形、審査をしない形の3つに分かれます。

この違いが生まれるのは、信販会社を通すかどうか、また通さない場合に業者が独自の審査を設けるかどうかが、会社によって異なるからです。信販会社を通さずに業者が自分で貸す自社リースでも、独自の審査を置くところがあり、自社リースだから審査がないとは限りません。

審査をする人 公式サイトの書き方 会社の例
提携する信販会社やリース会社 「複数リース会社(信販会社)と提携しています」(ニコノリ) ニコノリ、コスモMyカーリース、カルモくん、箱バン.com、軽バンマーケット
軽バンを貸す業者自身 「必要書類をご提出いただき、簡易審査を致します」(日本軽バンレンタリース) 日本軽バンレンタリース、オリックス
審査を設けない 「審査なし。個人事業主~法人様までOK」(リースバン) リースバン、コンパクトカーKキング(新車プランを除く)、GOKUリース

※箱バン.comは、提携先を「金融機関」と書いています。ニコノリには、独自の「新しい基準で審査を受ける」カーリースもあります。

表の会社のうち、1行目の5社とオリックスを合わせた6社は、どれも審査があると公式サイトに書いています(2026年9月時点)。このうち、自分の会社の基準で審査すると書いているのはオリックスで、ほかの5社は、信販会社やリース会社、金融機関と組んで審査する形です。

どの形に当たるかは、申し込む前に、それぞれの会社の公式サイトの書き方で見分けられます。審査に通りにくいときの考え方は、カーリース審査で落ちる理由と通りにくいときの選択肢にまとめています。


審査なしの軽バンリース

リースバンは、よくある質問で「当サービスでは、審査は行っておりません」と答えています。その契約では、車の所有者は同社のままで、名義変更などの手続きにかかる初期費用として44,000円を払います。利用は12か月からで、途中解約は受け付けておらず、契約期間中は支払いが続くとしています。

一方で、コンパクトカーKキングは比較表で審査を「無し」としつつ、連帯保証人の欄に「保証人 or 保証金」、車両敷金の欄に「50,000円」と書いています。ただし、この「審査なし」は新車プランには当てはまらないと注記しています。また、同社は自分たちの貸し方を賃貸と呼び、リース契約と分けて案内しています。

このように、審査がない契約で求められるものは業者によって異なります。そのため申し込む前に、初期費用のほかに保証金や保証人を求められるか、途中でやめるときの支払い、車の所有者と契約が終わった後の扱いを書面で確かめます。具体的な確かめ方は、後の「軽バンリースの契約前に確かめる総額と途中解約」の表の③⑤⑫にまとめています。


軽バンリースの月額の相場

軽バンリースの月額は、新車か中古か、契約期間の長さ、ボーナス払いを使うかどうか、メンテナンスが付くかどうか、走行距離に上限があるかなどで上下します。各社の公式サイトの額は税込と税別が混ざっているため、比べるときは区分をそろえて見ます。

自分で結ぶリースの月額

各社の公式サイトに出ている月額のうち、ボーナス月の加算が無い払い方の額は、下の6社で税込18,900円から33,000円までの幅があります。条件は会社ごとに異なるため、この幅だけで料金の高低は判断できません。

会社 公開月額(税込か税別か) 新車か中古か 契約期間の表示 初期費用 審査をする人
ニコノリ(エブリイPA) 20,570円(税込・9年)/22,330円(税込・5年) 新車 9年/5年 0円 提携する信販会社やリース会社
箱バン.com(クリッパーバンDX) 18,900円〜(税込) 新車 原則4年。2〜7年からも選べる 0円 提携する金融機関
軽バンマーケット(ハイゼットカーゴ) 19,360円〜(税込) 表示なし 表示なし 0円 提携する信販会社やリース会社
日本軽バンレンタリース 27,000円(税別・12か月)/28,000円(税別・1か月・期間限定の料金) 中古 12か月/1か月 50,000円(税別) 軽バンを貸す業者自身
リースバン 33,000円(税込・料金欄の表示) 中古 12か月から 44,000円(税の区分の記載なし) 審査を設けない
GOKUリース 29,800円(税込) 中古 36か月 50,000円(税込) 審査を設けない

※2026年10月4日時点の各社の公式サイトの表示です。GOKUリースの行は、当社の料金と条件です。「〜」は表示の最低額です。日本軽バンレンタリースの1か月の料金は、車両グレードと契約期間により見積もりが必要とされています。リースバンの同じページの題名には、月額29,800円と書かれています。

税別で出している日本軽バンレンタリースの27,000円は、税込にすると29,700円(税率10%で計算)で、上の幅に入ります。

1年だけ借りたい場合は、12か月と1か月の料金を出している日本軽バンレンタリースの行が手がかりになります。12か月の月額を12回分足し、初期費用を加えれば、1年に払う額をつかめます。

なお、配送の仕事を受ける委託先から車を借りる形は、自分で結ぶリースとは別の借り方です。委託先のリース料の例と、求人ごとに含まれるものが異なる点は、手取りが残る人と残らない人の違いにまとめています。

表示の最低額と実際の月額

同じ車でも、払い方と契約年数を変えると、月額と支払総額は変わります。ニコノリのエブリイPAのページには、次の3つの払い方が並んでいます。

払い方と契約年数 月額 公式の支払総額 契約が終わった後の扱い 走行距離の上限
もらえるプラン9年・ボーナス併用払い 7,700円+ボーナス月76,712円×18回 ページに記載なし 原則は車がもらえる 制限なし
もらえるプラン9年・均等払い 20,570円 2,221,560円 原則は車がもらえる 制限なし
標準プラン5年・均等払い 22,330円 1,339,800円 原則は返却。買い取ることもできる 5年間で30,000km

※金額はすべて税込です。2026年10月4日時点の公式サイトの表示で、ページの注記は2026年9月26日時点です。

表示の中でいちばん低い月7,700円は、ボーナス月に76,712円を足す払い方の額で、加算のある月が18回あります。ボーナス月の加算をなくした均等払いにすると、同じ9年で月額は上がります。

表示の額に割引の条件が付く会社もあります。箱バン.comは、Web経由で問い合わせた人には月額のリース料金を10%割り引くと書いています。

また、月額が低いからといって、支払総額も小さいとは限りません。均等払いの2行を公式の支払総額で比べると、月額の低い9年のほうが、5年より支払総額は大きくなります。9年のほうが払う回数が多いためです。


料金に含まれる税金・自賠責・車検の費用

税金や自賠責、車検の費用が月額に入るかどうかは、会社によって異なります。月額の表と同じ6社について、公式サイトの書き方を費目ごとに並べると次のとおりです。

費目 ニコノリ 箱バン.com 軽バンマーケット 日本軽バンレンタリース リースバン GOKUリース
軽自動車税 含む 含む 記載なし 含む 記載なし 含まない
重量税 含む プランで変わる 記載なし 含む 記載なし 含む
自賠責 含む プランで変わる 記載なし 含む 記載なし 含む(契約期間分)
車検の費用 含む プランで変わる プランで変わる 含む 記載なし 含む(契約期間中)
任意保険 含まない プランで変わる プランで変わる 含まない 記載なし 含まない
黒ナンバーの登録の費用 記載なし 含む(キャンペーン中と記載) 含む 含む 記載なし 含む(初期費用の側)

※2026年10月4日時点の各社の公式サイトの表示です。GOKUリースの列は当社の契約条件です。ニコノリの任意保険と箱バン.comのプラン別の中身は、2026年9月時点の各社のよくある質問と見積もりのページによります。

黒ナンバーの登録の費用は、日本軽バンレンタリースが月額に含め、軽バンマーケットは無料とし、箱バン.comは取得を無料にするキャンペーン中と書いています。ニコノリの「各種登録費用」と、リースバンの初期費用(名義変更などの手続き費用)に黒ナンバーの登録が入るかは、どちらも書かれていません。

車検の費用の扱いは、表の会社以外のカーリースでも分かれます。オリックスは整備の費用を含めず、代わりに車検の無料クーポンを付けています。カルモくんは、車検のときの税と自賠責は含むものの、車検や点検の費用は含まず、メンテナンスプランに入れば月額に含められるとしています(2026年9月時点)。

任意保険は、ニコノリ、コスモMyカーリース、カルモくん、オリックスの4社が、月額に含まないと明記しています(2026年9月時点)。なお、コスモMyカーリースは、取扱店舗によってはリース料金に含められる場合があると書いています。保険料の目安は、黒ナンバーの任意保険の切り替え手順と保険料の目安にまとめています。

「記載なし」の費目は、見積もりを頼むときに月額に入るかどうかを問い合わせて確かめます。税金や自賠責、車検で払う額は、軽貨物の車検と税金にまとめています。


軽バンリースの契約前に確かめる総額と途中解約

どの業者のリースでも、期間を通して払う総額と、途中でやめるときの支払いは、契約の前に書面で確かめます。次の表は、候補の業者ごとに写して使えるように、確かめることを並べたものです。

確かめること 書面のどこに書かれているか 確かめた答え
① 運営元の会社名と所在地
② 黒ナンバーにして配送に使ってよい契約か、私用にも乗ってよいか
③ 初期費用のほかに必要な保証金・保証人
④ 契約期間と、期間を通した総額(初期費用+月額×回数+契約が終わるときの支払い)
⑤ 途中でやめるときの支払い
⑥ 走行距離の上限と、超えたときの単価
⑦ 月額に含まれる費目(「料金に含まれる税金・自賠責・車検の費用」の表の行ごと)
⑧ 故障したときにレッカーを手配する人、修理の費用を持つ人、代車が出るか
⑨ 届く車の年式と走行距離を選べるか
⑩ 返すときに傷や汚れを直す費用(原状回復)の基準
⑪ 黒ナンバーの登録と、運輸支局に出す経営届出の書類を作る人、出す人
⑫ 車の所有者と契約が終わった後の扱い

黒ナンバーの車を私用にも使えるかを、法律と任意保険の面から知りたいときは、私用で乗るときの決まりと、黄ナンバーとの違いが参考になります。

④の総額は、公式サイトに支払総額を出している会社なら、その額に契約が終わるときの支払いを足します。たとえばニコノリのもらえるプランでは、車を受け取るときに名義変更手数料とリサイクル券代がかかります(2026年9月時点)。

⑤の途中でやめるときの支払いは、会社によって書き方が異なります。日本軽バンレンタリースは「途中解約はできません」としたうえで、やめる場合は、契約プランの総額に当たる額から、それまでに払った額を引いた分を違約金としています。箱バン.comは途中解約ができるとし、残りのリース料の総額と同じ額の解約金がかかると書いています。オリックスは、5年の契約なら2年が過ぎた後というように、原則として解約金なしで返せる時期をプランごとに決めています。ただし、返すときの車の傷み具合によっては費用を求める場合があるとしています(2026年9月時点)。

⑥の走行距離は、リースバンのように無制限と書く会社がある一方で、上限と超えたときの単価を決めている会社もあります。オリックスは、途中でやめて車を返すときに、契約してからの月数に2,000kmを掛けた距離を超えた分を、1kmあたり8円で精算します(2026年9月時点)。

⑧と⑨の中身は会社によって異なりますが、月額の表には出ません。故障したときの扱いを公式サイトに書いていない会社や、代車との入れ替えができるとしたうえで「確実にお約束できるものではありません」と断る会社があります。届く車については、リースバンが「車種、装備、年式、走行距離はお選び頂けません」と書いています。

契約満了後の延長・買取・返却

契約が終わった後の扱いには、車を返す、契約を延ばす、買い取る、車がもらえる、別の車に乗り換えるといった形があります。箱バン.comのように、買い取り・再リース・返却から選べると書いている会社もあります。

車が手元に残る形では、軽バンマーケットが、契約が終わるときの車の見込みの価値(残価)を、軽貨物業をする人向けに一律10,000円に設定しています。リース期間が終わった後は、この10,000円で買い取れる仕組みです。ニコノリはプランによって扱いが異なり、どう異なるかは「表示の最低額と実際の月額」の表のとおりです。

一方、車が手元に残らない形もあります。審査なしの例で見たリースバンと同じく、日本軽バンレンタリースは車の所有者を同社にしています。リースバンは延長できるとし、日本軽バンレンタリースは在庫や予約の状況によるものの、再契約や延長は原則できると案内しています。また、日本軽バンレンタリースは、12か月のプランについて、契約期間中に契約違反が無ければ、契約が終わるときに初期費用を返すと書いています。リースとは別に、割賦購入のプラン(料金は問い合わせ)も用意しています。

契約が終わるときに払う額は、確かめることの表の④に入れて比べます。


信用情報に記録がある場合の審査と、届出の書類を作る人

信用情報に記録があっても借りられるかは、審査をする人で変わります。オリックスは、個人信用情報を確認して審査するとしています(2026年9月時点)。箱バン.comはほかの会社の審査で通らなかった人でも通る可能性があるとしています。信用情報に記録がある人が車をどう用意するかは、リース審査に落ちても、黒ナンバーで開業できる理由にまとめています。

届出の書類を代わりに作ってくれるかは、リース会社で異なります。届出はリースの車でも本人の名義で出します。名義の扱いは、別の記事のリースの車で届出を出すときの名義で説明しています。

日本軽バンレンタリースは「提出書類作成・届出はすべて弊社で代行致します」と書き、3か月未満の短期プランでは別に費用がかかることがあると添えています。軽バンマーケットは「黒ナンバーの取得代行」を、箱バン.comは行政書士に頼む費用を0円にする特典を案内しています。費用がかかるかは、確かめることの表の⑪で見ます。

ちなみにGOKUリースの場合は、審査をしないため、通るか落ちるかという区別がありません。契約に必要なのは、運転免許証と黒ナンバー取得に必要な書類、初期費用の3つで、初期費用のほかに保証金と保証人は求めません。お貸しする軽バンは、借りる方の仕事の収入を生み出す車です。そのため審査で絞り込まなくても、お支払いは続くと考えています。

36回を払い終えた後に10,000円(税抜)を払うと、車が借りた方のものになります。途中でやめることは原則できず、12か月の縛りがあります。それでもやめる場合の支払いは、解約する月までの分(12か月に満たない場合は12か月分)に2か月分を足した額です。返すときに、ふだんの使い方を超える傷があれば、元に戻す費用(原状回復の費用)がかかります。


まとめ

まず、候補の業者を1社選び、確かめることの表をその業者からもらった書面で埋めましょう。書面が手元に無いときは、表の行をそのまま問い合わせの質問に使えます。答えはメールなど文字で残る形でもらうと、表の「書面のどこに書かれているか」の欄に、そのやり取りを書き込めます。こうして1行ずつ進めていけば、表が埋まった日に、その業者に払う総額と、途中でやめるときにかかる額が分かります。


出典


著者

中村 篤彦(なかむら あつひこ)/株式会社極 代表取締役/GOKUリース運営


この記事は役に立ちましたか?